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   しょうじょ

 いつもと違う時間に乗る電車は少し混んでいた。
 ひと駅、ふた駅、乗客が降り、ドアの脇に移動した。
 向いに黒いパンツ、白い半そでYシャツの男が立っていた。
 ドアの前の空間を、夏物の制服、帽子を被った小学生だろうか女の子が
 ぐるぐるぐるぐる回りだした。
 声が漏れただろうか、彼女は床に屈み込んだ。
 制服が濡れていた、床も濡れていた。
 電車が駅に着きドアが開いた。
 行っちゃいな
 彼女は顔を横に振った。
 二人組の女子高生が、駅員さんに言っておくから降りちゃいな
 彼女は首を横に振った。
 ドアが閉まり、電車が動き出した。
 進行方向にスーッと濡れた床が伸びた。
 彼女はそれを靴で止めた。
 どこから取り出したのか彼女は小さなハンカチで濡れた床を拭き始めた。
 女子高生どうし、何か言っていた。
 反対側のドアの脇に立っていた女性がタオルを彼女に渡そうとすると、
 彼女は首を横に振った。
 そのやり取りが何回か続き、女性はタオルを投げ置いた。
 彼女はタオルを拾い、女性に返した。
 彼女は鞄の中からタオルハンカチだろうか取り出し床を拭き続けた。
 ほぼ拭きとり、床は多少濡れいてるかなといった感じだ。
 濡れたハンカチを鞄に入れようか、
 入れな
 持っていたコンビニ袋の口を広げ彼女の前に出した。
 彼女はハンカチを入れコンビニ袋を受け取り鞄にしまった。
 彼女と女性と女子高生はどこで降りるの、なにか話していた。
 女子高生の一人が降り、女性も、ひと駅ごとに乗客は降りていった。
 立っている乗客は数えるほどだ。
 彼女は何度かキュキュと靴で床を鳴らした。
 一つ先のドアから彼女も降りて行った。
















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